ヘルスケア Labo〈第3回:糖尿病の恐怖・本当に怖いのは合併症?〉

今回は、糖尿病について書いていこうと思います。

あなたは糖尿病についてどのくらいご存知ですか?

糖尿病と聞くと、「甘いものの摂りすぎが原因でなってしまう病気」という認識の方が多いと思います。

しかし、実は糖尿病は「合併症」を引き起こす重大な病気なのです。

それでは詳しく見ていきましょう。


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糖尿病とは

糖尿病体内のインスリンがうまく機能しないことで、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。

インスリンというのは、膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。

血糖の濃度(血糖値)が高いまま長い間放置されると、血管が傷つき、より重い病気(慢性合併症)に繋がってしまいます。

 

血糖とインスリン

人間が活動するためのエネルギー源です

食事をすると、栄養素の一部が糖となって腸から吸収され睡眠中や食事をしない時には、主に肝臓によって糖が作られています。

糖は常に血液中を流れており、糖は「インスリン」の助けを借りて細胞に取り込まれます。

インスリン」は糖が細胞に入るための鍵という事です。

インスリン」の働きによって、糖は血液中を溢れる事なく細胞に供給されるのです。

インスリンが機能しなくなり、糖尿病へ

インスリンがうまく機能しないというのは、主に2つの原因があります。

① インスリン分泌の低下

何らかの原因で膵臓の機能が低下すると、十分なインスリンが作れなくなってしまいます。

インスリン糖が細胞に入るための鍵の役割をしていますので、鍵が減ると細胞に入れない糖が増えるとイメージして下さい。

結果、細胞に入れない糖が血液中に溢れてしまいます。

② インスリンの抵抗力

インスリンは十分な量作られているが、インスリン自体の働きが弱くなっている状態です。

運動不足や食べ過ぎによって肥満になってしまうと、インスリンが働きにくくなってしまいます。

 

糖尿病の種類について

糖尿病はいくつかの種類に分けられますが、大きく分けると2つに分類されます。

1型糖尿病

1型糖尿病は、膵臓からインスリンがほとんど出なくなる事で、血糖値が高くなります。

この状態になると、インスリンを外部から取り入れないといけないので、注射でインスリンを補う治療を行います。

2型糖尿病

2型糖尿病インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなる事で血糖値が高くなります。

2型糖尿病の原因となるのは、「食べ過ぎ」「運動不足」「肥満」などの環境的な要因に加え、親からの「遺伝」も原因の一つです。

上記の他にも女性の方は「妊娠糖尿病」というものがあったりもします。

 

糖尿病による症状

糖尿病自体は症状がない事がほとんどで、気付かないうちに糖尿病になってる!という方は多いです。

実際、糖尿病は血糖値が高くならないと症状が現れません。

血糖値が上がる事による症状で言うと、「体重が減る」「疲れやすくなる」「トイレの回数が増える」などの症状があります。

さらに血糖値が上がると「意識障害」になってしまう事があります。

本当に怖いのは合併症!?

糖尿病自体は、直接命に関わる病気ではありません。

しかし、糖尿病は特に自覚症状が大きく出てくるものではないので、気付かぬうちに症状が進行してしまっている場合があります。

そこが一番怖くて、症状進行の先には合併症が待っています。

糖尿病はこれが一番怖いのです!

それでは糖尿病特有の「三大合併症」をご紹介します。

※合併症は他にもたくさんありますが、ここでは三つの大きな合併症を取り上げます。

糖尿病による三大合併症

糖尿病の症状が進行すると、全身の細い血管や神経の障害が出てきます。

それが合併症へと繋がります。

糖尿病性網膜症

眼底の血管に障害を引き起こし、ものが見えにくくなり、最悪の場合「失明」してしまいます。

糖尿病性神経障害

末梢神経に障害を及ぼし、段階的に手足に様々な症状が出てきます。

第一段階 → 手足の痺れ

第二段階 → 手足の神経が麻痺

最終段階 → 手足が壊疽を起こし、切断を余儀なくされる

糖尿病性腎症

腎臓機能の障害を引き起こし、手足にむくみが現れます。

症状が進行すると慢性腎不全になり、人工透析が必要になってしまいます。

糖尿病を予防・改善するためには

糖尿病の原因因子の多くは、生活習慣を改善する事で減らす事ができます。

1.健診

まず糖尿病であるということを健診により、発見し自覚する必要があります。

2.食事

規則正しく食事することは糖尿病対策の基本です。

些細なことから意識することで、糖尿病のリスクを減らすことができます。

・朝食、昼食、夕食の三食を規則正しく食べる。

・主食、主菜、副菜をそろえて栄養バランスを整える。

・満腹以上に食事をとらない。

・夜食や就寝寸前に食事をとらない。

3.運動

運動血液中のブドウ糖を減らして血糖値を下げます。

さらに筋肉量が増加することにより、インスリンの働きを高める効果があります。

 

・有酸素運動 → ジョギングやウォーキング、水泳のような全身運動のことを言います。

・筋力トレーニング → 足や腰、背中の大きな筋肉を中心に部分的にトレーニングすることを言います。

 

ヘルスケアLabo〈第3回:糖尿病の恐怖〉:まとめ

いかがでしたでしょうか。

糖尿病は気付きやすい初期症状が無く、知らない間に糖尿病になっている事が多いです。

自主的に定期検診を受け、体の状態をご自身で確認してみて下さい。

何かあってからでは遅いのです!

是非、ご自身の体を大事にして下さいね!


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