今回は「高血圧」について見ていきましょう。
あなたは血圧を気にした事はありますか？
血圧が高い状態が続くと、血管に負荷がかかってしまい、命に関わる病気になってしまうかも知れません！
まずは血圧計で測ってみてください。
もしかしたら、気付かないうちに高血圧になっているかも知れませんよ〜！
それでは高血圧について詳しく見ていきましょう！
高血圧とはどういう状態をいうのか
高血圧を説明するには、まず血圧の基礎知識が必要になります。
血圧とは何なのかをご説明します！
血圧とは
「血圧」というのは簡単にいうと「血液が動脈を流れる際に、血管の内側にかかる圧力の事」です。
血圧計で測ると、最高血圧と最低血圧が表示されると思います。
最高血圧とは、心臓が収縮して血液を送り出した時の「収縮期血圧」の事です。
最低血圧とは、心臓が拡張した時の「拡張期血圧」の事を言います。
血圧の変動は、主に「心臓から押し出される血液の量」「血管の太さ」「血管壁の弾力性」で決まります！
高血圧とはどういう状態の時を言うのか
高血圧は一般的に「最高血圧が１４０以上」「最低血圧が９０以上」の時に高血圧と診断されます。
血液量が多い方、動脈硬化などの要因で血管が硬くなってしまっている方は高血圧の可能性があります。
高血圧が続くと体にどんな影響をもたらすのか
血管の壁は本来弾力があります。
しかし、高血圧により血管に負荷がかかり続けると、次第に厚くなり、硬くなってしまうのです。
この状態を俗に「動脈硬化」と言い、動脈硬化により以下のように様々な病気の症状が出てしまいます。
・脳出血
・脳梗塞
・大動脈瘤
・腎硬化症
・心筋梗塞
・眼底出血
・心不全 etc…
聞いた事がある病気もあると思います。
ほとんどが命に関わる病気ですよね。
動脈硬化は放置すればするほど、命に関わってしまう厄介な病気です。
大事にならないために、今のうちに注意し、対策をしておくことが重要です。
高血圧を予防するには何をすれば良いのか
高血圧にならないためには、主に生活習慣を見直す必要があります。
遺伝や体質での高血圧も考えられるので、昔から高血圧気味なんだという方は、一度医療機関を受診してみる事をお勧めします。
ここからは高血圧を予防する、もしくは血圧を正常にするための対策をご紹介致します。
塩分を控えよう！
塩分を多く摂取してしまうと、体内に水分が蓄積してしまい、血流量が上昇します。
これにより、血圧が上昇してしまいます。
日頃、塩分過多な食事をとっていると心当たりがある方は、見直して見て下さい。
一般的な食塩摂取量の目安は、「成人男性で7.5g未満」「成人女性で6.5未満」とされています。
また、高血圧学会は「高血圧患者の減塩目標を1日6g未満」にする事を推奨しています。
減塩のコツ
① 漬物は控えるようにしましょう！ （塩分少なめにして自家製の浅漬けを作る）
② 麺類の汁は残すようにしましょう！ （麺類の汁には多量の塩が含まれています）
③ 素材の味を活かすような調理を！ （濃い味付けではなく、薄い味付けを意識しよう）
④ 調味料は減塩のものを使用しましょう！ （塩分がカットされた調味料が販売されています）
⑤ 野菜、果物、大豆製品をよく食べるように！（カリウムには腎臓から食塩を排出する働きがあります）
適度な運動をしましょう
軽くで良いので運動を心がけましょう！
運動をすることで、血行を良くし、肥満防止にもなります。
運動は瞬発的なものではなく、散歩やジョギング、体操といった軽い有酸素運動がおすすめです！
たばこをやめましょう
たばこを吸う事で、血管が収縮して血圧が一時的に上がってしまいます。
血管が収縮することで、血流を悪くしてしまい、血液が固まりやすくなってしまいます。
高血圧を改善したいのであれば、禁煙しましょう！
お酒は適度な量を飲むようにしましょう
適度な量のお酒は血圧を下げますが、多量のお酒を飲んでしまうと逆に血圧を上げてしまいます。
1日の飲酒量は「男性が日本酒１合 or ビール中瓶１本 or ウイスキーの水割りシングル２杯」で、女性はこの半分の量が適量です。
家で血圧を測って記録してみよう
高血圧の方の中には、隠れ高血圧（仮面高血圧）の方がいます。
隠れ高血圧（仮面高血圧）というのは、病院の診察室で血圧を測ると正常なのに、自宅で測った時は血圧が高くなってしまう。
「診察室での測定だけでは、高血圧かどうかわからない状態」を仮面を被ったように隠されていることから、「仮面高血圧」と呼びます。
仮面高血圧の方も、高血圧による病気になる可能性が「一般の高血圧の方と変わらない」といわれています。
このような場合もありますので、朝、夕の2回は血圧を測って、記録する習慣を持つようにしましょう！
ヘルスケア Labo〈第2回：高血圧の恐怖〉：まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段、血圧を気にされている方は少ないと思います。
しかし、気にしなければならない事であるのは確かです。
まずは血圧計を手に取って、測ってみて下さい。
測った結果、最高血圧が140を超えている場合は、一度病院で診察を受けることをお勧めします。
病院で診察をする事で、血圧についての認識を改める事ができます。
