第一回ヘルスケアのテーマは「喫煙による影響」です!
あなたは「たばこ」を吸っていますか?
友人や上司の影響、ストレス、テレビや映画のたばこを吸うシーンを観て、たばこを吸い始めたという方も多いのではないでしょうか。
そこで大変申し訳ないのですが、今回は「たばこは身体に悪いんですよ〜」というお話をしていきます。
正直に申しますと、たばこは吸わないに越したことはありません。それぐらい身体に悪いです。
それでは、たばこが身体にどういう影響があるのか見ていきましょう!
たばこが身体に与える影響
全身のがんのリスクを高めてしまう
たばこの煙には5,300種類以上の化学物質が含まれており、その中には200種類以上の有害物質、60種類以上の発がん性物質が含まれています。
有害物質は主に肺から吸収されますが、有害物質が溶けて通る胃や腸、気道からも吸収されるので、全身の臓器に影響を与えます!
ですので、「たばこを吸う事」は体のあらゆる所からがんが見つかる「リスク」を高める事に繋がってしまうのです。
心筋梗塞・脳梗塞を引き起こす要因になってしまう
心筋梗塞・脳梗塞を引き起こす要因には、食事や運動などの生活習慣が大きく関わっています。
その中でも非常に重要な危険因子とされているのが、「たばこ」です。
たばこには、血液中の悪玉コレステロール(LDL-コレステロール)を増やし、善玉コレステロール(HDL-コレステロール)を減らしてしまう作用や血圧を上昇させる作用があります。
これらの相互作用により、動脈硬化が進行し、酷くなると「心筋梗塞・脳梗塞・狭心症・脳出血など」を引き起こしてしまいます。
肺の細胞が死滅してしまい、日常生活に影響が出てしまう
たばこの煙などの有害物質を吸い込むと、空気の通り道である気道や、酸素と二酸化炭素の交換を行う肺胞に障害が起こります。
また、たばこを吸い続けると肺の細胞が少しずつ死滅していきます。
そうなると咳や痰が続いたり、少し動いただけで息切れするようになるといった日常生活に影響を及ぼしてしまうのです。
また、たばこを長期間吸い続けることによって、ニコチンやタールが味蕾細胞(様々な味覚を感じる細胞)に影響を与え、味を感じ取れなくなってしまいます。
たばこを吸うと濃い味付けを好むようになるのは、こういう理由からなのです。
禁煙で病気のリスクを減らせる!
喫煙本数が多く、喫煙期間が長期に渡るほど、たばこによる病気のリスクが高くなってしまいます。
しか〜し、禁煙を実行することで、最終的には非喫煙者と同じレベルにまで病気のリスクを下げる事ができるといわれています。
もちろん、禁煙してすぐにというわけにはいきません。
禁煙してから「5年後には脳卒中のリスクが非喫煙者のレベルまで下がる」「10年後には肺がんで死亡するリスクが半減する」「15年後には虚血性心疾患のリスクが、非喫煙者のレベルにまで下がる」と言われています。
継続は力なり!まだ間に合います!今すぐに禁煙を始めましょう!
どうしたら禁煙する事ができるの?
いきなり禁煙と言われてもどうすればいいか分からないと思います。
そこで禁煙のコツのポイントをいくつかご紹介します!
ちなみに、本数を減らしてとかはあまり意味がありません。
やめる時はスパッとたばこを断ちましょう!
禁煙準備編
① まずは禁煙開始日を設定しましょう!
いつから禁煙を始めるかを決めるのはとても大事です!
記念日でもいいですし、月初めの1日から始めるのもおすすめです。
意識すべきところは、いつから禁煙を始めたか分かりやすい日にする事が重要です!
② なぜ禁煙したいのかを明確にしましょう!
自分が禁煙する理由をはっきりさせましょう!
「何のために」「誰のため」に禁煙するのかをはっきりさせておく事が、禁煙を続ける上で重要です!
③ 身近の人に禁煙する事を知らせよう!
家族や友人などのような身近の人に、禁煙する旨を伝えておくと、つらい時に助けになってもらえます。
④ たばこを吸いたくなる状況を把握しておきましょう!
どういう時にたばこを吸いたくなるのかを把握しておく事が重要です。
たばこを吸う時は、だいたい無意識にたばこに手を伸ばしていると思います。
感情に変化があった時、暇な時、疲れている時など、状況は様々です!
自分がどういう状況の時にたばこに手を伸ばしているのかを、探してみましょう!
禁煙開始編
① 禁煙意思を強く持ち、きっぱり断煙する。
たばこをやめる時は、「きっぱり」とやめなければなりません。
少しづつ本数を減らすといった方法は失敗のもとになってしまいます。
「使っていたライターや灰皿を捨てる」「身近な人と約束を交わす」「禁煙宣言書を書く」といった方法を取るといいでしょう。
② 目標設定を高く設定しすぎない。
一生ではなく、1日1日目標をクリアしていきましょう。
小さく積み重ねていく事が、禁煙成功への道です!
③ 禁煙中つらい時は、気を逸らしましょう。
禁煙中は禁断症状などで吸いたくて堪らなくなる時があります。
そういった時は、深呼吸・瞑想・ストレッチ・運動・趣味をしたりして、たばこから気を逸らす事が大事です!
④ 禁煙を補助してくれる物の使用。
⒈ ニコチンガム
薬局で購入する事ができ、口腔粘膜からニコチンを吸収できる物です。
⒉ ニコチンパッチ
薬局や禁煙外来での処方により、購入する事ができます。
体に貼る事で、皮膚からニコチンを吸収できます。
⒊ バレニクリン
禁煙外来で処方されます。
脳の中のニコチン受容体に作用する、ニコチンを含まないタイプの禁煙補助薬です。
離脱症状を緩和するだけでなく、喫煙による満足感を抑制する作用があります。
〈第1回:たばこが体に及ぼす影響〉:まとめ
いかがでしたでしょうか。
第1回は(たばこ)についての記事でした。
ストレス解消のためと始めた喫煙も、長い目で見てみると体に悪影響を及ぼす事は分かっていただけたと思います。
たばこを吸い始めるのは簡単でも、やめるのはとても時間がかかり苦労します。
最後に念を押しておきます!
たばこは吸わない、もしくはすぐにやめる事をおすすめします!